2011年3月19日土曜日

「The Social Network」と「フェイスブック 若き天才の野望」

the Social Networkとフェイスブック



もうかなり前のことになるが、今年の1月にthe Social Networkを見た。監督David Fincher、主演
Jesse Eisenberg。公開前からとても楽しみにしていた映画だった。見終わったあとしばらくは興奮冷めやらず、2か月くらいたった今でその余韻が残っているくらい。いつも映画は1度見ればいいやと思うのだけど、もうこれは、何回でも見たい。音楽もいい。






ハーバード大学在学中に大学SNSを開発し、起業、シリコンバレーへ、というストーリー。その過程での友情、出会い、裏切りなどなど。派手なアクションはまったくない。しかし、会話を軸に展開するストーリーには引きこまれる。特にプログラマにはapache, perl, emacsなど耳に覚えがある単語が満載のため、かなり感情移入してしまうのではないか。the facebook(のようなもののアイデア)を言い出したのは自分たちだ!と知的財産権みたいなものを振りかざすウィンクルボス兄弟たちに向かって、「the facebookは僕が作った」と戦うザッカーバーグのことを、多少なりともプログラミングをしたことがある人間なら、全力で応援したくなってくるのではあるまいか。と同時に、俺抜きでなんでこんなに楽しいことを!とも思ったのではないだろうか(自分は思ったし、もどかしく感じた。ちなみに全然そちらの業界ではない)。



さて、この映画は完成度が高く、とっても魅力的な登場人物のおかげで、とくにザッカーバーグをはじめとするFacebook関係者を誤解してしまう可能性がある。Facebookの歴史や関係者の人となりを知るためには、映画よりも「フェイスブック 若き天才の野望」という本を読んだほうがいい。誕生から現在にいたるまで、また、ザッカーバーグが何を考えているか、Facebookはどこに行くのか、といった内容がかなり綿密に書かれている。Facebookに興味がない場合でも、起業本として読んで十分おもしろいレベルだと思う。自分は映画を見た後で本を購入したのだが、一方だけだどちょっと偏りがちになると思うので、どちらも味わえて良かった。


Facebookのサイトにしても、最近半年くらいで日本でも使用している人が一気に増えた気がする。個人的にはmixiを越えたんじゃないかという印象がある。匿名がかなり支配的な日本でも十分流行ってきているし、実名登録が当然という雰囲気である。使う人が多いほど便利になる、ネットワーク効果を体感する。



しかし、なんだろうか、トレイラーを見てると涙が出そうになる。


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