2010年12月5日日曜日

海部美知「パラダイス鎖国」を読んだ

今さらながら、海部美知「パラダイス鎖国」(アスキー新書)を読んだ。中にいる限りではパラダイスだけど、外には開かれていない日本を外(シリコンバレー)から見た論考。この「パラダイス鎖国」と言う言葉は、一度目にすると忘れられなくなる。中にいるだけならパラダイスでいいんじゃない?と思ったりもするが、後書きにもあるように、最近ではパラダイスの度合いが低くなり、鎖国が強まったように感じられる。

本書内には「パラダイス鎖国」をはじめ、秀逸なコピーがたくさん登場する。個人的にお気に入りは「プチ変人」だろうか。変人の代表例としてビル・ゲイツやスティーブ・ジョブスが出てくるが、そういった変人のもとにプチ変人たちが集うことで、シリコンバレー(ひいては世界)で通用する組織となるそうだ。この点はとても共感できる。誰だって、自分の好きなもの、夢中になれる対象に対しては「プチ変人」だろうし、個々の強みを生かすことが出来る組織が組織として強い、ということなんだろう。適材適所、と一言で言えばそうなんだが、それがなるほどどうして難しい。

ところで、「強みをいかす(=プチ変人色が濃い部分を意識する)」という点で、1、2年前にはやった(今も?)本を一つ思い出した。「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう」(日本経済新聞出版社)というもの。いろんなブログで取り上げられていた。本を購入すると、1つアクセスコードがついてきて、終了後に34の資質から上位5つ教えてくれるテストをWEBで受けることができる。このテストはなかなかあなどり難く、おもしろい。周りの人にもやってもらうと、結果について話しあえるので、またおもしろい。

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