2011年4月3日日曜日

WEBで学べるということ

Webで学べるということ、

Salman Khan: Let's use video to reinvent education(ビデオによる教育の再発明)は、Khan Academyの教師(というのがふさわしいのか、創設者というのがいいのか、それとも校長?)によるTED Talk。Khan AcademyはWeb上の学校で、学校で教えるような算数、理科、社会などの講義をおさめたビデオや復習用の宿題などがある。Khan Academyのことは、「ウェブで学ぶ」(後述)にも紹介されていたので前から知っていたし、ビデオもちょっとだけ見たことはあった。授業はきちんとストーリー仕立てになっていて、種類もたくさんあり(ただし英語)、すごいと思った。内容もさることながら、その情熱と行動力に驚く。

Khan Academyを覗いてみると、内容は多岐に渡っていることが分かる。代数、算数、銀行とお金、生物、、、。子供だけのためというよりも、大人でも楽しめる。なんだか楽しそう。後で探検してみよう。

以下がTED Talk。

青木靖さんの日本語の日本語訳(TED公式)がここにある。

ウェブで学べる時代と英語

さて、「ウェブで学ぶ」(梅田 望夫/飯吉 透(著)、ちくま新書)という本に先ほどふれた。こちらは題名の通りウェブで学ぶことができる場所の紹介と、それがどういう意味を持つのかについて書かれた1冊。WEBで学ぶと言えば、iTunes Uや、MIT Open Coursewareが有名だが、Kharn Academyについてはこの本で知った。

onlineにコンテンツをほぼ無尽蔵に蓄積できる状況にあって、教育というのはその可能性をもっとも活用できる分野の一つなのかもしれない。こうなると、こういう素晴らしいコンテンツを利用できるための手段が英語だという点が、どんどんネックになってくる。「ウェブで学ぶ」にもあるが、学ぶために英語を身につける時代になりつつあるのかな。このこと自体は英語を学ぶ目的がはっきりしていいと思う。ただ、日本は大学、大学院などの高等教育も(少なくとも講義は)日本語で受けることができるし、まだまだ日本語だけで事足りるため、英語を身につける必要にせまられないのも事実。しかし、ちょっと世界とコミュニケーションしようとすると英語が必要なのも事実。

英語が入口だ、と言いつつも、その英語は完璧なものである必要はなくて、どうせほとんど非ネイティブなんだと思うと気が楽になる。それに、英語圏のコンテンツが楽しめるようになると、どんどん楽しくなってくる。最初の入口だけ我慢して英語を勉強すると、webのおかげで英語で英語を身につけることもできるようになってくる(TED Talkだってそうだ。)。その意味で学習コストは下がっていると感じる今日このごろである。

何が大切なのか

とりとめもなくなってしまったが、こうやって知識に簡単にアクセスできるような状況になったときに、何が一番大事なのか考えると、それは「知っていること」ではなくて、学ぼうと思わせる目的や動機、モチベーションを持っていることなのかもしれない。情報がそこにあったときに、手を伸ばそうとするかどうか、が決定的な違いになるのではないだろうか(アクセス手段 -この場合ネットにアクセスする手段- があることを前提にして。)。また、onlineで知識を獲得できるようになるにつれて、反対に、現実の教室で講義を受け、質問し、議論できる環境の価値が相対的に高まるだろう。実際に現場に行く、現場にいる、ってこと。おもしろい。

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